弁護士 山田大仁
医療過誤と医療事故の違いとは?

基礎知識Knowledge

2024.08.28

医療過誤と医療事故の違いとは?

医療過誤と医療事故は、言葉は似ていますが異なる概念です。
本稿では、この二つの違いについてそれぞれの内容に触れながら解説していきます。

医療過誤と医療事故はどう違う?

医療事故とは、主体・客体、及び過失の有無を問わず、医療現場において発生した人身事故を指します。
そのため、医療従事者が被害者である場合や、医療従事者の過失なく不可抗力によって発生した場合などについても、医療事故に含まれることとなります。
これに対して、医療過誤とは、医療事故の一つとされているものです。
具体的には、医師・看護師等の医療従事者の過失によって患者が死亡したり、後遺症を負ったりするなどの損害を被った場合をいいます。
この医療過誤の該当性判断にあたって、問題となる医療行為が侵襲的行為(身体の開口部や皮膚等に医療器具を挿入するような医療行為)か、非侵襲的行為(侵襲的行為以外の医療行為。例えば、MRI検査やCT検査がこれに該当します。)かは問題となりません。以上から、具体的な違いはその主体・客体、過失の有無にあるといえます。

事故が発生したらどうすればいい?

医療事故ないし医療過誤が発生した場合には、医療機関に対して事故ないし過誤の責任を追及し、民事訴訟を通じて適切な賠償を受けることができる場合があります。
他方で、医療過誤が不可抗力により生じたものである場合には、賠償を受けることが困難であるため、このような場合にまで民事訴訟を提起すると不必要な訴訟費用や弁護士費用などを支出することになります。
そのため、前述の過失の有無などを判断し、医療過誤と医療事故を区別することは、その後の被害の立証、責任の追及のためにとても重要となります。
もっとも、こうした医療事故・医療過誤の区別、過失の立証などは医学的知識を前提とするものであり、問題の当事者が自己判断で進めていくことは難しいとともに、問題の長期化・複雑化を招きかねないこととなります。
そのため、医療過誤・医療事故でお悩みの方、疑問がおありの方はできるだけ早めに、医療問題を専門とする弁護士にご相談いただくことが重要です。

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