弁護士 山田大仁
介護施設で起こった事故責任は誰...

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2024.08.28

介護施設で起こった事故責任は誰にある?損害賠償金の相場も解説

介護施設で発生する事故には様々なものが挙げられますが、事故の責任は誰にあるのでしょうか。
また、損害賠償責任を問う場合、その損害賠償金の相場はどれくらいになるのでしょうか。
以下で詳しく見ていきましょう。

介護施設で起こった事故の責任の所在について

介護施設では、どのような事故が起こりうるのでしょうか。
想像しやすい例としては、施設内での転倒事故などが考えられますが、なかには入居者同士のトラブルによるケガの事故も考えられます。
そして、このような事故の責任には、いくつかの種類があり、1つ目は、施設側の責任として、安全配慮義務違反が問題となります。
安全配慮義務とは、介護施設が利用者に対して負う義務のことで、利用者の方々の安全を確保する義務です。
施設側は、利用者の生命や身体を害しないように、注意しなければなりません。
そのため、たとえ入居者同士の人間関係のトラブルが原因となった事故であっても、施設側が安全配慮義務に違反したことで事故が発生したといえる場合には、施設側は損害賠償責任を問われることになります。
また、2つ目として、施設の職員の行為によって事故が起こった場合には、職員自身が責任を負うだけでなく、使用者責任として、施設は責任を負う必要があります。
実際には、職員個人に資金力がない場合、請求できる額にも限度があるため、請求が認められにくくなってしまいます。
そのため、職員個人に対して損害賠償請求がなされることは少ないです。
そこで、使用者責任として、施設側に損害賠償請求をするほうが、実効性があるといえます。

介護施設で起こった事故の損害賠償金の相場

では、介護施設で起こった事故の損害賠償金の相場は、どれくらいなのでしょうか。
事故により、入院や通院が必要となった場合には、その期間の長さによって損害賠償金の相場は異なります。
実際には、過去の判例や、交通事故訴訟の損害賠償金の算定基準を参考にすることが多いです。
また、事故により後遺症が発生した場合、後遺障害慰謝料として相手方に請求することができますが、その後遺障害等級によって慰謝料額が異なります。
後遺障害の重さによって、100万円程度から数千万円程度まで、幅広く認められる可能性があります。
死亡慰謝料に至っては、1,000万円から2,000万円ほどが相場とされています。

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