介護施設の利用者は、施設との契約に従って利用料を支払う必要があります。
しかし、利用者が介護施設の利用料を滞納してしまうトラブルはしばしば発生します。
本稿では、利用者が介護施設の利用料を払えなくなってしまう理由と、その対処法について、分かりやすく解説していきます。

介護施設における利用料の滞納トラブルと払えなくなる理由について

利用者から介護施設の利用料が支払われないという滞納の問題は、施設側にとって金銭的なダメージがあるだけにとどまらず、そこから施設が提供できるサービスの質の低下にもつながりかねない重大な問題といえます。
では、利用者が介護施設の利用料が払えなくなる原因としては、どのような理由があるのでしょうか。
多くのケースでは、利用者自身の経済状況の悪化が滞納に繋がっています。
例えば、年金以外に定期的な収入がない場合や、介護費用が増加したことにより支払えなくなるケース、自宅の売却資金で介護費用を賄う予定が、買い手がつかず、資金調達が困難な状態に陥ってしまうケースなども、利用料滞納の原因となり得ます。

対処法

介護施設の利用料の滞納について、施設側の悩みとしては、回収コストの方が大きく、回収を断念せざるを得ないケースが多いという点が挙げられます。
しかし、回収するための手段としては、対面や電話口での請求だけでなく、内容証明郵便による請求も有効といえます。
また、簡易裁判所への申立てが必要となるものの、支払督促による方法もあります。
さらに、少額訴訟での解決を図ることも可能ですし、これらの手続きの確定判決を得た後、強制執行の手続きによって、債権回収を図ることも考えられます。

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